西洋人は「空」である空白をきらい、恐れています。建築の壁など 隙間なく彫刻や絵画などで埋め尽くしています。 インドの古代遺跡等も同じ インカ遺跡も同じ しかし 日本の桂離宮などのように 壁面等「空白」だらけです。
西洋人の考える「空」は 本当に何もない 虚無であり それは 恐れにつながる。日本人は 無も有も いっぱい充満(みたされた)した「空」としてとらえている。
*これは 生と死ほどの ちがいがあります。
この「空」だらけの桂離宮を なぜか 多くの西洋人は 気に入り感動するのです。 残念ながらその素晴らしさを 西洋人に納得させるだけの 説明が出来る人は 日本にいないのです!
*その素晴らしさを語る言葉 又日本の素晴らしさを語る哲学が無いのです。
空の宇宙論
ロケットの生みの親である 糸川英夫博士が「空の宇宙論」という本の中で湯川博士のことを書いておられます。
非常に小さな 原子核の中に 多量の中性子と陽子が詰められていて なんで原子爆弾のように 大爆発しないのか 素朴な疑問であった。
陽子であるプロトンとプロトンの間は 従来何もなくて「空」と考えられていた。つまり この「空」は 西洋人の考える 何もない「虚無」と捉えていた。
湯川博士は「空」だと思われていた 中間に何か 媒体物があるのではないかと つまり 日本人の考える 無も有も いっぱい充満(みたされた)した「空」なのではと! 仮に 中間子と名付け 中間子論を 量子力学の手法を使い 計算可能にし証明したのです。
西洋人の考える何もない「虚無」ではなく 無も有もいっぱい充満(みたされた)した「空」と湯川博士は とらえたのです。
このように 東洋哲学の「空」の考え方が もとになったと語られています。